社交ダンスの「サンバ」!特徴である「動き」と「リズム」を解説!

社交ダンスの「サンバ」!特徴である「動き」と「リズム」を解説!

サンバといえば、ブラジルのリオのカーニバルが有名です。カーニバルの時期に派手な装飾を身にまとって、華やかに踊っている様子は、見ているだけで楽しくなってしまいます。社交ダンスの1種目である「サンバ」は、実はリオのカーニバルで踊られているサンバとは異なるのが特徴です。

今回は、社交ダンスにおけるサンバの歴史や踊り方の特徴についてご紹介します。

「サンバ」の歴史

サンバは、19世紀の南米ブラジルで生まれたダンスです。当時、ブラジルでは「ウンビガーダ」と呼ばれるダンスが流行していました。しかし、ウンビガーダは誰でも踊れるダンスではなく、ブラジルに暮らす一部の人々が踊ることは禁じられていました。そこで、誕生したのがサンバです。当時流行していたウンビガーダの呼び名を変えて、地元に暮らす人々もダンスを楽しめるようになりました。

この時点では、現在踊られているようなサンバのダンスとは全く異なり、スローテンポなダンスでした。その後、ブラジルのリオを中心に、サンバのダンスが流行し、その波はイギリスにも伝わります。しかし、スローテンポのサンバはイギリスではあまり好まれず、大きな流行になることはありませんでした。その後、現在のサンバのようにアップテンポのリズムを取り入れたことで、徐々に人気が出始め、社交ダンスの1種目として加えられるほどの人気になったのです。

ちなみに、リオのカーニバルで踊られているサンバの起源は、社交ダンスのサンバとは異なります。カーニバルのサンバの起源には諸説ありますが、ブラジルに連れてこられたアフリカ系奴隷の伝統舞踊に、さまざまな要素が加わったものといわれています。打楽器の軽快なリズムに合わせて大勢で踊るカーニバルのサンバと、ペアダンスで踊る社交ダンスのサンバは、名前は同じですが、ルーツや踊り方には違いがあるのです。

 

社交ダンスの「サンバ」の特徴

社交ダンスの種目は、おもに10種類です。ダンスの曲調や踊り方によって、モダン(スタンダード)種目とラテン種目の2種類に大別されます。サンバは、そのうちのラテン種目に分類されています。社交ダンスの種目の中で、最も激しく腰を動かす踊りがサンバです。激しい腰の振りに加えて、「バウンス」と呼ばれる動きにも大きな特徴があります。上下、左右の2方向の動きがあるバウンスについて詳しくお伝えしていきましょう。

上下バウンス

上下のバウンスは、屈伸するような動きで体を縦方向に動かします。サンバのリズムに合わせて、タイミングよくスムーズに膝を曲げることが大切です。サンバのリズムに乗り切れないと、単なる屈伸運動のように見えて不格好になってしまいます。初めのうちは、感覚をつかむのは難しい動きですが、膝を柔らかく使うことについて意識してみましょう。

左右バウンス

左右のバウンスでは、上半身と下半身を逆方向にスライドさせます。左右のバウンスの動きがなめらかにできると、サンバの踊りに妖艶さが加わるのです。胸部や骨盤を左右にずらす難易度の高い技術ですが、習得すると一気にサンバらしい踊りができるようになるでしょう。

 

社交ダンスの「サンバ」の習得にはリズムが大切

サンバは、「4分の2拍子」というリズムが特徴的です。サンバをうまく踊るためには、特殊なリズムを捉えて音に乗れるようになる必要があります。日本で耳にする音楽は4拍子が多いため、最初はなかなか慣れないかもしれません。しかし、4分の2拍子のリズムを体得することで、一気にサンバらしい動きができるようになるでしょう。

社交ダンスのサンバの最も基本的なリズムは「1a2」ですが、他のステップではリズムが異なります。さまざまな楽器の音色が合わさったサンバの音楽では、拾う音によって表現できるリズムに幅があるからです。社交ダンスのサンバでは、リズムの違う複数のステップを習得する必要があるので、最初のうちは複雑に感じるかもしれません。まずは、サンバの基本である「1a2」のリズムを習得することが、サンバのリズムをつかむきっかけになるでしょう。

「1a2」のリズムのステップとバウンスを組み合わせることで、サンバらしい軽快な動きができるようになります。「サンバホイスク」や「サンバウォーク」などの、サンバの基本ステップを習得するうちに、自然にリズムにも慣れていくはずです。一見、難しそうなサンバのリズムですが、基本のステップを地道に練習していくことで、上位の動きもどんどんマスターできるようになるでしょう。

 

まとめ

今回は、社交ダンス種目の「サンバ」の歴史や特徴についてお伝えしました。サンバ特有のリズムやバウンスの動きを習得するのは、初めのうちは難しく感じるかもしれません。まずは、基本的なステップなどの基礎をしっかり固めることで、サンバのリズムに慣れていきましょう。そのうちに、サンバのリズムに乗って自然に踊れるようになっていきますよ。

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