社交ダンスの「ワルツ」とは?ワルツの歴史や特徴、基礎の動きなどを解説!

社交ダンスの「ワルツ」とは?ワルツの歴史や特徴、基礎の動きなどを解説!

ダンスに特別詳しくないけれど「ワルツ」は知っている、という人も多いほどワルツはメジャーなダンスです。美しいドレスやタキシードに身を包み、腕を組んでクルクルと優雅に回って踊るワルツにあこがれて、ダンスを習いたいと考える人も多いのではないでしょうか。

そこで、社交ダンスにおけるワルツについて、歴史や踊りの特徴、基礎となる動きなどをご紹介します。

社交ダンスの「ワルツ」とは?

まずはワルツについての豆知識、歴史や誕生のルーツをお話しします。

ワルツは「スタンダード」のひとつ

「スタンダード」と「ラテン」に大別できる社交ダンスのうち、スタンダードに分類されるのがワルツです。スタンダードは男女が向かい合って腕を組み、優雅に踊るのが特徴です。ワルツ以外にも、タンゴ・スターフォックストロット・クイックステップ・ウェニーズワルツがスタンダードに含まれます。

ワルツのルーツ

ワルツの起源は、13世紀の西オーストリア、南ドイツにあります。当時、男女が触れ合って踊る「ヴェラー」が農民の間で流行していました。ところがこの当時は、男女が手を取り合うことが法律で禁じられていたのです。そこでこっそりばれないように踊られていたのがヴェラーです。

16世紀になると男女が手を取り合うことが禁じられる法律はなくなったものの、都市部でもヴェラーが広まります。そして、より上品なダンスに変貌を遂げていくのです。これがワルツの直接のルーツだと言われています。

ワルツの誕生

正式にワルツが誕生したのは、1814年のウィーン国際会議です。現在のワルツのルーツとなっている「ヴェニーズワルツ」が披露されました。

 

ワルツの特徴とは?

ここからは、ワルツがどんなダンスなのか、特徴を解説します。

ワルツのダンスの特徴

ワルツは日本語で「円舞曲」と言われる通り、クルクルと回転する振り付けが多いのが特徴です。

ワルツの曲の特徴

ワルツは3拍子なのが特徴です。そして1拍目にアクセントを置いて「ワン・ツー・スリー」と数えます。ワルツの曲は優雅で感情をこめて踊りやすいものが多くあります。また、ディズニーの曲や映画の曲にも使えるものが多くあって、「この曲で踊りたい」とあこがれの的になっているのです。

ワルツの衣装

ワルツを含むスタンダードの衣装は、ロングドレスが基本です。とくにワルツはクルクルと回るステップが多いので、軽やかに舞うロングドレスがぴったりです。袖口が広がった「ドレープ」や、袖口につける天女の羽衣のような布「フロート」、ぜいたくなフリルやレースが付いたものも素敵です。男性の衣装はモノトーンの燕尾服が大部分となります。男性も華やかさやセクシーさのあるラテンダンスとは異なりますが、これはより女性を引き立てるためだと言われています。

 

ワルツの基礎的な動きや上手に踊るコツ

3拍子のリズムに合わせて男性と女性が向かい合い腕を組む「コンタクト・ホールド」の姿勢で、回転しながらステップを踏みフロアを反時計回りに進むのがワルツの基本です。ワルツのステップは3拍子に合わせながらなので覚えやすく、基本的な動きが多いので社交ダンスデビューする初心者がワルツを選ぶことも多いのです。ワルツをしっかり身に着けると、他のダンスにも役立つこともワルツが初心者向けだと言われる理由と言えます。そんなワルツの基礎の基礎となる動きや、上手に踊るちょっとしたコツを紹介します。

ワルツの動きの基礎

「体を揺らす・動かす」という意味の「スイング」は、ワルツに限らず社交ダンスにおける基本の動きです。ゆったりしたワルツにおいては、曲に合わせて動きを大きく見せるため、とくにスイングが重要になります。動きを大きく見せるための上下運動が「ライズ&フォール」です。「ライズ」で体を高くして「フォール」で元の位置に戻る動きで、さまざまなステップをより魅力的に美しく見せるのに必須の動作になります。「ライズ」の状態で高い位置をキープするほど、次の動きの力強さや柔らかさが演出できます。

上手に踊るコツ

男女が腕を組む「ホールド」は、男性が左手、女性が右手を優しくつなぎ、握っていない方の手を男性は女性の左肩甲骨の辺り、女性は男性の右肩に置く姿勢です。このホールドがしっくりこないと、ステップもぎこちなくなってしまいます。簡単な姿勢のようで、なかなかしっくりしたホールドの姿勢が取れないことも多いものです。肩を上げないこと、肘を後ろに引かず肘を下げないことに気を付けてみましょう。ホールドの姿勢が決まっているだけでダンスが上手に見せられます。

ウォークも重要です。ただ歩くだけだと思われがちですが、優雅な歩き方をするだけでぐっと上級者感が演出できます。コツは、股関節から足を出し、足裏でしっかり着地することです。

 

まとめ

3拍子に合わせて優雅に踊るワルツは、誰もが憧れる優美なダンスです。比較的覚えやすく社交ダンスに大切な動きやステップが詰まっているので、初心者向けのダンスだとも言われています。社交ダンスの上達には、「このダンスを踊れるようになりたい」「このダンスが好きだ」という気持ちが大切です。ワルツを踊ってみたいと思う方は、ぜひ一歩踏み出してみましょう。

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