社交ダンスで人気のタンゴ 優雅に踊れるタンゴの名曲をご紹介!

社交ダンスで人気のタンゴ 優雅に踊れるタンゴの名曲をご紹介!

社交ダンスは根強い人気があり、社交ダンス教室は全国に約2,500か所もあります。社交ダンスを楽しむ方は100万人から150万人といわれ、年齢を問わず人気が高い趣味のひとつです。社交ダンスは「モダンダンス」と「ラテンアメリカダンス」の2種類に分けられます。モダンダンスはスタンダードとも呼ばれ「タンゴ」が人気です。

本記事では踊って楽しくなるタンゴの人気曲を紹介します。

そもそもタンゴとは

社交ダンスのスタンダードでは、ワルツ・スローフォックストロット・クイックステップ・ヴェニーズワルツに、今回紹介する「タンゴ」があります。音楽的にみれば、タンゴの特徴はリズムパターンにあります。基本は4拍子の「フォービート」です。アクセントを加えた「ジュンバ」や「ハバネラ」「シンコパ」などもあります。リズムを大事にすることから、ステップが基本の社交ダンスとの相性もよいといえるでしょう。

日本にも隠れたタンゴの名曲がある

日本でよく知られているタンゴの名曲として「黒ネコのタンゴ」があります。1969年にイタリアの童謡に日本語の歌詞を付けてヒットしました。また「だんご3兄弟」も隠れたタンゴの人気曲で、NHKEテレ『おかあさんといっしょ』のオリジナル曲です。「だんご」と「タンゴ」をかけたウイットが効いた曲です。

 

タンゴの歴史

タンゴは今から約130年前に、アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスのラ・ボカ地区から始まったと伝えられています。そこには酒場や売春宿が多数あり、タンゴは男女の出会いを演出するダンスミュージックとして始まったのです。

タンゴはヨーロッパに渡って変化し「コンチネンタルタンゴ」になりました。一方南米発祥のタンゴは「アルゼンチンタンゴ」と呼ばれています。アルゼンチンタンゴには、アコーディオンに似たバンドネオンが使われます。アルゼンチンのアルゼンチンタンゴとヨーロッパのコンチネンタルタンゴ、現在でも双方ともに日本はじめ世界中で人気があり、音楽の一部門として確立しているのです。

社交ダンスのタンゴの特徴

タンゴは情熱的なダンスでスピード感があふれ、スタンダード種目の中では一番激しく強く踊ります。またテンポよく首を振るネックアクションが多用されるダンスです。激しいダンスですが上下の動きは少なくステップが簡単で覚えやすいため、初心者が最初に習うステップのひとつです。一般的に日本で「社交ダンスのタンゴ」というときは、コンチネンタルタンゴを指します。

コンチネンタルタンゴは、基本的に男女2人がペアになって踊ります。スタンダートの種目の中で手の位置や体の上下の動きも厳しく求められないため、ダンスが得意でない人にも向いているのです。

 

タンゴのダンス名曲

タンゴは一般にテンポがよくスタッカートを伴い、歯切れがよいリズムの曲も多数あります。タンゴには数々の名曲があり、元々はタンゴでなかった曲をタンゴバージョンに編曲してヒットした曲もあります。以下では社交ダンスにおけるタンゴの名曲を紹介しましょう。

真珠採りのタンゴ(Pearl Fisher Tango)

「真珠採りのタンゴ」は、アルフレッド・ハウゼ楽団の演奏で有名になった、コンチネンタルタンゴを代表する名曲です。原曲はフランスの作曲家・ビゼー作曲の歌劇「真珠採り(しんじゅとり)」の、有名なアリア「耳に残るは君の歌声(ナディールのロマンス)」です。ドイツ出身のコンチネンタルタンゴの大家・アルフレッド・ハウゼが、荘厳なクラッシクを優雅で格式高いタンゴの名曲にアレンジしています。

Just One Last Dance

「Just One Last Dance」は2003年に発売されて、サラ・コナーが歌っています。他の名曲に比べると比較的新しいタンゴの人気曲です。どこか物寂しさを感じる女性ボーカルのメロディながら、思わず引き寄せられサビの盛り上がりで高揚させられます。物悲しさも情熱的な感動も、タンゴならではの魅力です。この曲はヨーロッパ全体で大ヒットを収めました。

Pirates of The Caribbean – He’s a Pirate

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のテーマ曲で、英語名がHe’s a Piratです。タンゴ調のアレンジで人気が高まり、メリハリが効き歯切れもよくワイルドに力強く踊れる曲です。なおそれまで成功例が少なかった海賊映画ながら、ジョニー・デップの好演で大ヒットしました。

The Phantom Of The Opera

ミュージカルで知られる『オペラ座の怪人(The Phantom Of The Opera)』は、ワクワク感も高揚させるようなメロディを、タンゴバージョンにアレンジしています。『オペラ座の怪人』は1986年にウエストエンドで初演、1988年には劇団四季により日本でも上演されています。全世界で今もヒットを続けるミュージカルの名作です。

碧空 Blauer Himmel

コンチネンタルタンゴの代表曲ともいえるのが「碧空(あおぞら)」です。1938年頃のドイツで発表された歴史ある名曲となっています。軽快なリズムと甘い旋律でアルフレッド・ハウゼ他、有名なコンチネンタルタンゴの楽団が演奏しています。

ラ・クンパルシータ(La Cumparsita)

「ラ・クンパルシータ」はウルグアイの、ヘラルド・エルナン・マトス・ロドリゲス(Gerardo Matos Rodríguez)が、1919年に作曲したタンゴの古典曲です。タンゴを代表する曲ともいえるほど知られています。曲のタイトルの「Cumparsita(クンパルシータ)」は、イタリア語の「Comparsa(仮装行列)」がなまったものです。ヘラルドがカーニバルに参加する仲間のために作曲したと伝わっています。

 

まとめ

社交ダンスは幅広い年代に人気です。中でも人気のタンゴについて紹介し、タンゴを踊るときによく採用される名曲・5曲を解説しました。タンゴには他にも人気の名曲があります。マイベストタンゴも探してみましょう。

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