社交ダンスは、その衣装も魅力の一つです。とくに女性ダンサーは、普段はなかなか目にしない、着る機会がないようなドレスを着て踊るため思わず目を奪われてしまう方も多いことでしょう。女性のスカート、ドレスには社交ダンスにおいて単なる衣装としての役割があるだけでなく、ダンスの動きを美しく表現する手段としての役割もあります。
今回は、社交ダンスにおけるスカートについて解説します。
社交ダンスにおけるスカート
スカートは腰から下を覆う筒状の服のことですが、社交ダンスにおいては女性用の衣装として用いられます。とくに練習時のボトムスとしてはく人が多い傾向にあります。
練習着として
女性が着る社交ダンスの衣装といえば、スパンコールがついたキラキラとしたドレスを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、もちろん練習のときからドレスを着ているわけではありません。練習着には動きやすく、装飾が控えめで体のラインがよくわかるものがよく、たとえばトップスは大きく襟ぐりが空いている黒のシンプルなカットソーや襟なしシャツ、ボトムスはフレアスカート(またはストレッチ素材のパンツ)といった組み合わせがおすすめです。
練習着としてスカートをはく理由
初心者の間は、ストレッチの効くパンツでレッスンを受ける人が多く、レッスンが進んでくるとボトムにスカートを選ぶ女性が増えます。これは、発表会や競技会ではドレスを着る事が多く、その感覚をつかむため、また慣れるためにスカートを選んでいるからです。他に、練習用のシンプルな黒のワンピースを選ぶ人もいます。
練習着に向くスカート
飽きが来ず、また着回しできるかどうかを考慮すると、奇をてらわないベーシックなものからそろえていくのが良いでしょう。後述しますが、ミディ丈(70~80cmの丈、膝下ほどのスカート)は種目を問わず応用がきき、ダンスの美しい動きや感情を表現する裾の動きもわかりやすくおすすめです。とくに黒のスカートは一枚用意しておくと便利です。
ダンスの種目によって変わるスカート
社交ダンスは大きくワルツやタンゴ、クイックステップなど優雅なダンスを踊るスタンダード、サンバやルンバなど情熱的なダンスを踊るラテン(アメリカン)の2つに分けられます。この2つには曲調やテンポのほか、スカートをはじめ衣装の面でも違いがあります。
スタンダード
優雅なイメージのスタンダードは、衣装も男性は燕尾服、女性はロングドレスを着て踊ります。スカートの場合も丈はロングで足首が隠れるほどの長さがあるのが基本です。また、スカートはすそが広がるタイプが多く、ターンするたびスカートが広がり美しさを感じられます。
ラテン(アメリカン)
情熱的なダンスが特徴のラテンでは、男性はラテンシャツ、女性はショート丈のドレスが中心となります。ダンスのテンポが早く、動きも激しいため動きやすい丈になったものです。スカートの場合もひざが見えるほどの丈が中心です。
兼用のスカート
スタンダードはロング丈、ラテンはショート丈ですが中間を取った兼用のスカートもあります。ひざ下〜ふくらはぎの中間ほどのミディ丈で、初心者から上級者まで、また種目を選ばず使用できるため、はじめの一枚として最適です。
おすすめのスカート
社交ダンス用のスカートはデザインや丈、カラーや素材などさまざまな種類が販売されており、どれを選んでよいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。パニエ(スカートの下にはいてボリュームを出すペチコート)にもなる、インナーパンツがついている、裾にホースヘア(ハリのある素材が入っていて、踊った時のシルエットがきれいなもの)といったスカートは着まわすこともでき、持っていると便利です。
スカートの素材やデザイン
社交ダンスで使うスカートは、薄めの柔らかく軽い素材のもので、動きに合わせて揺れるような質感があると良いでしょう。フレアスカートや動きをより美しく見せるフリルがついているものが社交ダンスに向いています。また、明るめの色や花柄、黒やダークカラーなどさまざまな色、柄のものがあるため、ダンサー自身の着心地や動きやすさ、目的を考慮してお気に入りのものを見つけてください。
まとめ
社交ダンスにおいて、スカートは女性が着用する衣装で、ダンスの動きを美しく表現し、また女性らしさを感じさせるアイテムです。本番の衣装であるドレスの感覚を練習でつかむために練習着として使われ、スタンダードならロング丈、ラテンであればショート丈が基本です。兼用のミディ丈のものが一枚あると便利です。スカートなどの衣装にこだわることで、見栄えや自身のモチベーションがアップしるものです
神奈川県川崎市の「ダンススタジオすまいる」では、ダンスウェア選びの相談を受けております。「美しい衣装を着て踊りたい」という方は、ぜひ「ダンススタジオすまいる」へお問い合わせください。