社交ダンスを10倍楽しむ基礎知識!スタンダードについて解説!

社交ダンスを10倍楽しむ基礎知識!スタンダードについて解説!

社交ダンスと一口に言っても、ステップの踏み方や踊り方にはいくつもの種類があります。またダンサーの服装を見ても、エレガントな服装のダンサーがいるかと思えば、露出度の高い服装のダンサーもいます。いったい何が違うのでしょうか。

そこで今回は、社交ダンスの基礎知識の1つ、スタンダードについて解説します。

社交ダンスの種類は大きく2つ、スタンダードとラテンアメリカン

社交ダンスには10種類以上ものダンスがあり、大きくはスタンダード種目、ラテンアメリカン種目という2つのグループに分かれます。そして、それぞれに5種類ずつダンス種目が存在しています。ラテンアメリカンと比較しながらスタンダードダンスの特徴を見ていきましょう。

スタンダードの特徴は?

ワルツ・タンゴ・ヴィエニーズワルツ・スローフォックストロット・クイックステップ、この5種類のダンスがスタンダードに分類されるダンスです。男女が両腕を組みながら、ゆっくり優雅に踊り、ステップはヒール(かかと)から大きく踏み出すのがスタンダードの特徴です。スタンダードを踊る時の服装は、男性の場合は品格と礼儀正しさを印象付ける燕尾服、女性であれば優雅さを演出するロングドレスが主流でしょう。

さらに女性の衣装には、腕にドレープやフロートなどの装飾がついていることも多く、踊るたびにふんわりと装飾部分が広がることによって、よりエレガントな雰囲気を醸し出しています。スタンダードのダンスは、踊りのスタイルから服装に至るまで徹底して優雅さ・エレガントさを追及していきます。

ラテンアメリカンの特徴は?

一方、ラテンアメリカンのダンスではワイルドさ、セクシーさが求められます。ラテンアメリカンに分類されるダンスは、サンバ・チャチャチャ・ルンバ・パソドブレ・ジャイブの5つです。その特徴は、男女が手を繋いだり離したりしながら、2人のポジションがさまざまに変化するエキサイティングなダンスであることです。

ステップもかかとからではなくつま先から踏み出していくところに特徴があります。ワイルドさ、セクシーさを演出するために服装は肌の露出度の高い衣装が多く、男性はわざと胸をはだけたスタイルでラテンシャツを着こなし、女性はショート丈のドレスを着て踊るのが定番です。

 

スタンダードのダンスの種類

ラテンアメリカンとの違いを含め、スタンダードの特徴がお分かりいただけたでしょうか。次は、スタンダードのダンスに分類される5つのダンスをそれぞれ見ていきましょう。

ワルツ

3拍子のゆったりした音楽に合わせて踊るダンスです。社交ダンスの代表的な種目であり、多くの人が社交ダンスといえば、このワルツを思い浮かべるのではないでしょうか。ライズ&フォールと呼ばれる、舞うような上下の動きと大きなスイングを組み合わせながら、優雅に回転しながら踊るのが特徴です。基本的なステップが多く含まれていることと、ゆっくり踊れることもあり、社交ダンスの一番目に習うダンスの定番でもあります。

タンゴ

8拍子のスタッカートが効いた音楽に合わせて踊るダンスです。ワルツに見られるような上下の動きはタンゴにはなく、水平的な動きと素早いネックアクション(首の振り)が特徴です。スタンダードの中でも一番動きにキレのあるダンスで、動きの緩急、スピード感で見る人を魅了します。またタンゴは男女の嫉妬を表現したダンスとも言われ、他のダンスに見られるダンサーの微笑は見られません。

スローフォックストロット

4拍子のゆったりとした音楽に合わせて踊るダンスです。ちなみにダンスの名前が長いため普段はスローと略して呼ばれています。まるでふわふわと飛んでいるかのようなダンスで、動きに合わせてドレスのドレープが美しく舞い、観客を魅了します。またヒールターンやフェザーステップといったスロー特有の動きが登場するのも見どころです。

クイックステップ

4拍子のリズミカルな音楽に合わせて踊るダンスです。素早いステップが特徴で、跳んだり跳ねたりスタンダードの中でも一番活動量の多いダンスといえるでしょう。スピード感と緩急がこのダンスのポイントですが、スピードを重視しすぎてしまうと体幹がぶれてしまい、ただ走っているだけのように見えてしまいがちです。いかに軽やかに魅せられるかが腕の見せどころです。

ヴェニーズワルツ

ワルツよりもリズムの早い音楽に合わせて踊るダンスです。ワルツに見られるような上下の動きはなく、シンプルなステップで踊ります。映画に登場する舞踏会では、何組もの男女がくるくる踊っている場面を見たことはありませんか。そこで踊っているのがこのヴェニーズワルツです。動きが比較的単調なため、実はあまり人気のあるダンスではないのですが、それでもステップや動きは今でも進化し続けています。

 

社交ダンスと競技ダンスは何が違う?

社交ダンスと競技ダンスでは、踊るダンスに違いはありません。両者の違いは目的にあります。社交ダンスの目的は、文字通り社交です。社交ダンスの場では、女性はお誘いを受けたら、快くダンスに応じることが基本的なマナーとされています。

そのため、初めて組む相手の方とでも難なく踊れるように、簡単なステップと基本的なホールドで踊ることが一般的です。一方、競技ダンスは、踊りの技術を競い合うことが目的です。今回ご紹介したスタンダード5種目に加え、ラテンアメリカン5種目を踊り、ステップの技やピード、表現力などを競い合います。

 

まとめ

社交ダンスのスタンダードとは何かお分かりいただけたのではないでしょうか?こうした基礎知識があれば、ダンスを見る楽しみがきっと倍増することでしょう。実際にダンスをしてみたくなった方もいらっしゃるかもしれません。

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