社交ダンスには複数の種目があり、それぞれ曲調などの特徴が異なります。日本で踊られている社交ダンスには10種目ありますが、そのうち男性が主役としてダンスする「パソドブレ」は情熱と力強さが魅力です。
今回はパソドブレの由来と歴史、特徴を詳しく解説していきます。パソドブレを踊る際に知っておいていただきたいポイントやコツもお伝えしますので、最後までご覧ください。
パソドブレの由来と歴史
パソドブレの発祥は、情熱の国とも表現されるスペインだと言われています。スペインの国技でもある闘牛で、牛と闘牛士(マタドール)が会場へ入る際の入場曲の総称として命名されました。その後、1920年代に人々がダンスとしてパソドブレを踊るようになっていきました。
最初は「スパニッシュ・ワンステップ」という名前で呼ばれていましたが、フランスのパリに渡って流行した後、現在の呼称である「パソドブレ」と呼ばれるようになりました。
パソドブレの特徴
パソドブレは「パソ」とも呼ばれており、2分の4拍子のリズムで、各小節の1拍目にあるアクセントがポイントです。闘牛ならではの勇ましさをイメージして踊りますが、女性が主役のダンスが多い中で、男性が主役としてダンスをするのはパソドブレならではの特徴でしょう。
社交ダンスには10種目のダンスがあり、「モダンダンス(スタンダード)」と「ラテンアメリカン」に区別されています。このうちパソドブレは「ラテンアメリカン」に分類されており、「闘志がテーマになっている」「フラメンコ的な曲」であるなどの理由から、かっこ良くキレのあるダンスをしたい方に向いています。
<社交ダンス>
モダンダンス(スタンダード) |
ラテンアメリカン |
・スローフォックストロット ・ワルツ ・タンゴ ・クイックステップ ・ヴェニーズワルツ |
・パソドブレ ・ルンバ ・チャチャチャ ・サンバ ・ジャイブ |
男役が主役
パソドブレの特徴として、主役が女性ではなく男性であるという点が挙げられます。基本的には男性がマタドール(闘牛士)、女性がカポーテ(闘牛で使われる赤い布)や牛を表現しますので、女性は男性の力強いダンスを引き立てる役として踊る必要があります。
シャッセケープ
パソドブレにはシャッセケープと呼ばれるステップがあり、男女でステップに違いがあります。シャッセケープはパソドブレを踊る際に欠かせないステップであるため、それぞれの違いについて知っておきましょう。
男性・シャッセケープ
男性は、力強いステップを心がけながら女性をリードします。そしてホールドをきっちり保ちましょう。ホールドとは、お互いの空間の形を保つようにして男女が組むことであり、力強さやエレガントさを損なわないためにはホールドを乱さないことが重要です。
女性・シャッセケープ
女性はあまり目立ちすぎないよう、男性の周囲を回る際にはくるりと回りすぎないようにします。パソドブレは男性が主役ですので、引き立て役として徹することが大切です。
パソドブレを踊る際のコツ
パソドブレを美しく踊るためには、下記の点に注意しましょう。
<パソドブレを踊る際のコツ>
- 男女の役割を意識する
- 正しい姿勢を心がける
パソドブレの上達を目指す方は、これらのポイントをチェックしましょう。
男女の役割を意識する
パソドブレでは男性がマタドール(闘牛士)を、女性がカポーテ(闘牛で使われる赤い布)や牛を表現していますので、主役は男性です。女性は男性の力強さを引き立てる役になります。
男性は荒々しい闘牛に立ち向かうマタドールとして、勇ましいダンスを魅せましょう。
正しい姿勢を心がける
お尻に力を入れて骨盤を落とさず前に出す点を意識して、正しい姿勢を心がけてください。パソドブレではまっすぐ立ってダンスする場合が多いため、姿勢が良くないと目立ってしまい、緊張感のある勇ましいダンスを表現できなくなってしまいます。
まとめ
パソドブレについて、由来や歴史、特徴をご紹介しました。パソドブレは社交ダンスの10種目のうち「ラテンアメリカン」に分類されています。スペインの闘牛をイメージしたダンスが特徴であり、マタドールとしの男性を魅せるのです。
パソドブレでは衣装にも特徴があり、女性は闘牛士が持っているマントのように裾の部分が長いスカートを着用します。ラテンアメリカンの種目ではスカート丈が短く露出したものが多いため、パソドブレならではの特色と言えるでしょう。
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