社交ダンスと聞いて、ワルツを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。ワルツは社交ダンスの象徴と言える代表的な種目です。基礎を学べるため初心者が一番に取り組むケースが多く、運動が得意でないという方でもステップをある程度覚えれば、ダンスを踊れるようになるでしょう。
本コラムでは、社交ダンスの種目「ワルツ」について歴史や特徴を交えながら詳しく解説していきます。美しく踊るためのコツもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ワルツの由来と歴史
18世紀のオーストリアやドイツが、ワルツの発祥地であると言われています。その後、日本にワルツが知られるようになったのは、鹿鳴館の開館など欧化政策が行われた明治時代です。
男女がホールドを組みながら踊るステップは、オーストリアの農民舞曲レントラーが前身であると考えられており、当時から多くの人々がワルツを楽しんでいたことがうかがえます。
ワルツの特徴
3拍子の緩やかな音楽にのせて踊るのがワルツです。ライズ&フォールと呼ばれる滑らかに上下する動きや大きなスイングを織り交ぜながら、優雅に踊ります。
社交ダンスには10種目のダンスがあり、「モダンダンス(スタンダード)」と「ラテンアメリカン」に区別されています。このうちワルツは、「モダンダンス(スタンダード)」に分類されているのです。
<社交ダンス>
モダンダンス(スタンダード) |
ラテンアメリカン |
---|---|
・ワルツ ・スローフォックストロット ・タンゴ ・クイックステップ ・ヴェニーズワルツ |
・パソドブレ ・ルンバ ・チャチャチャ ・サンバ ・ジャイブ |
ワルツにはヴェニーズワルツもありますが、速いテンポの3拍子でダンスするため、経験者向けです。またワルツは1曲だけではありませんので、経験者の方も飽きずに楽しめるでしょう。
ワルツは社交ダンスの基本
社交ダンスの基礎的な種目と言えば、真っ先にワルツが挙げられるでしょう。ステップが覚えやすいだけでなく、音楽がゆったりとしているため、社交ダンスを習い始めたばかりの方でも取り組みやすいです。
社交ダンスを始める際に、まず知っておきたいのが「ホールド」です。ホールドとは、お互いの空間の形を保つようにして腕を組むことであり、ホールドが崩れるとバランスを失ってしまいます。
ホールドを詳しく学んでおくことで、ワルツを始めとするダンスがきれいに踊れるようになるでしょう。立ち方や姿勢だけでなく、全身の隅々に意識を向けて美しくダンスを踊りましょう。
ゆったりとしたスローワルツ
ワルツには全部で5種類あり、そのうちゆったりとしたスローワルツを社交ダンスでは「ワルツ」と呼んでいます。
<ワルツの種類>
- スローワルツ
- ヴェニーズワルツ
- タンゴワルツ
- オールドタイムワルツ
- へジテーションワルツ
ワルツにはスローな曲ばかりではなく、少しだけアップテンポな曲もあります。優雅な曲調が多いため、ドラマや映画のワンシーンでワルツが踊られる場合もあります。
ワルツを踊る際のコツ
ワルツを踊る際に知っておきたいのが、「ライズ&フォール」と「振り子のようなスイング」についてです。他のダンスでも重要なコツなので、「これから社交ダンスを始める予定」「ワルツを踊ってみたい」という方は、ぜひご覧ください。
ライズ&フォール
ライズ&フォールとは、下半身を使った上下運動です。ワルツのライズ&フォールは徐々に上昇していき、基本ステップを覚える際には必ず知っておきたいポイントです。
なお、このように徐々に上昇することをグラジュアル・ライズと言いますが、一方でまたたく間に上昇することをクイック・ライズと言います。
振り子のようなスイング
ワルツでは、まるで振り子のように大きなスイングをします。振り子のような放物線が描けるようになれば、一歩理想の姿に近づけるでしょう。
まとめ
社交ダンスの象徴的種目とも言えるワルツについて、詳しく解説しました。ワルツの発祥は18世紀ごろのオーストリアやドイツであり、その後、日本で知られるようになったのは明治時代に入ってからです。
ワルツは聞いている方の気持ちを落ちつかせる優雅な曲調が魅力であり、社交ダンスを習い始めたばかりの方が取り組むケースが多いでしょう。ワルツを踊る際には、「ライズ&フォール」と「振り子のようなスイング」に意識を向け、楽しく踊りましょう。
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